アサーティブ・トレーニング3
自分を知る
|
自分を知る窓
|
-
自分を知るとは?
-
■心理学において「自分を知る」とは少し複雑で
「自分について自らが知って
いる事を知る」
「自分について、他人が知っている事を知る」の2種あります。
これは、過去の自分を振り返って反省する事ではなく自分の目、他人の目から
「自分の能力と限界を見極め長所や短所を自覚する」事なのです。
-
自分自身のあらゆる事柄を4つに分類する
|
自分が知っている |
自分が知らない |
他人が知っている |
開放領域 |
盲点領域 |
他人が知らない |
隠蔽領域 |
未知領域 |
「開放領域」…自分が知っていて、他人も知っているという領域です。
「私は 涙もろい。映画を観て感動したり、悲しいとすぐに処かまわず泣いてしまう」等。
「盲点領域」…他人は知っているのに、あまり自分には自覚がない領域です。
「あの子って明るいけれど、実は頑固だよな」等と周囲に思われている事です。
「隠蔽領域」…他人が知らないけれど、自覚のある領域です。
「みんなは知らないけれど、私は一人になるとものすごく寂しがり屋」等です。
「未知領域」…他人も自分もまだ気づいていない領域です。
「転職を機に、自分は営業など人と話すのが好きだと判った」等と感じる事です。
|
開放せよ!
|
-
■「自分を知る」事を、掘り下げてみましょう。まずは自分を開放、つまり
「自分が
知っていて、他人も知っている」項目を自分の中に増やしていくのです。それは
他人と自分との関係をより良いものにする為にも有効です。
-
「盲点領域を開放領域にする」
-
周囲の意見をできるだけ集め、自分についてどう思っているかを教えて貰います。
批判的であっても
それには感謝します。一番、難しい事ですね。
-
「隠蔽領域を開放領域にする」
-
これは「自己開示」です。「私は、こう思う。私は、こんな性格である」そう伝えて
他人が気を悪くしたとしても、「自分の意思を伝えられるか」が大きいのです。
自分の気持ちを常にはっきりと持つ事で、「自分の考えと現実とを、つき合わせ られる」様に
なります。
-
「未知領域を開放領域にする」
-
新たチャレンジの事です。何事にも試みて、常に経験をつむ事を指します。
-
「そしてプラス思考へと」
これらが、自分を知り気持ちに余裕を持たせる手段です。「グループに所属する」
というのも
良い方法でしょう。団体に受け入れられる事は、社会の一角の単位に 認められた事になります。
余談ながら、心に傷を負った場合でも開放領域を増やし、グループに属する事で
回復が早くなります。
|