児童虐待
弱い者を攻撃するのは、格好悪い。
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児童虐待の定義
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■人間とは、人間らしく生きる権利がある。そう思います。 特に保護下にある
児童は、自分らしく生きる為の経験を積んでいる、守られるべき存在です。
時には心理的に発達が未熟な為に過ちを犯すこともある児童ですが、しつけ
と言っても、「児童に苦痛を味合わせる行為」は、
しつけではなく「虐待」と呼び
児童たちの健やかな発達の妨げとなるものです。
・児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加える事。
・児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせる事。
・児童の心身の正常な発達を妨げる様な、著しい減食。または長時間の放置。
その他の、保護者としての監護を著しく怠る事。
・児童に著しい心理的外傷を与える言動を行う事。
■これら、いずれか1つでも当て嵌まる場合は「児童虐待」として、子供の人権を
侵害すると共に、深刻な後遺症をもたらしたり、
時に児童を死に至らしめてしまう 事もあるのです。
また、私たち一般市民には、もしも児童虐待を発見したら、市役所や
町村役場 各保健福祉事務所、
地域の民生委員・児童委員、主任児童委員
警察に、届け 出る義務があります。
子ども・家庭110番(フリーダイヤル:0120-783884)
- 「虐待の原因と早期発見」
■キレ易い子供がその事を放置されたまま、大人になって子供を産み、再び
キレる…。そんな悪循環が、「20代〜30代の父母に蔓延している」のが現状と
言われています。つまり、家族ぐるみでの早期発見、早期治療こそ虐待と言う 悲しい連鎖を断つ第一歩だと言えます。
■そして、多くの人々が「感情移入が下手、あるいは出来る環境にない」事も
児童虐待の原因として、挙げられます。
「ドラマや映画、ゲームなど架空の世界では感情移入できても、実際は他人の
立場に立ったり、痛みを他人の立場で感じる事が下手」ですから、児童がもしも
虐待されているという事件が報じられても、その痛みを想像する事が出来ない
訳です。綺麗な映像、TV画面の映像、ビジュアル的なイメージ無くては多くの
世の中の出来事や事件に感情移入しづらいのは考え物と言えるでしょう。
■立ち止まって「もし、自分が同じ目に遭ったら嫌ではないだろうか」そう考えて
みる事の重要性を、児童虐待を予防する1つとして掲げたいと思います。
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児童虐待防止5か条
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・正しい知識と早期発見で、児童虐待を防ぎましょう。以下は児童虐待防止法
5か条です。
1:「おかしい」と感じた時は、迷わず連絡(通告)
機敏な判断が、子供と、虐待してしまう親を救います。
2:「しつけのつもりだった」は大人の言い訳
あくまで、子どもの立場で判断されます。
3:独りで抱え込まない
自分が出来る事から即、実行しましょう。
4:親の立場より子どもの立場。 子供の命が最優先です。
5:虐待はあなたの周りでも起こりうる。 特別な事ではないのです。
- 「親には愛する権利しかない」
親と子供という、最初の対人関係の中で、権利は常に子供にあります。産んで
くれる親を選ぶ権利が
無い子供にとって、寂しい話ですが「親を愛する義務」は
背負わなくても良いと
考えます。「虐待しても親は親だ。愛さなくては」そんな 悲しい義務に縛られる
必要は、ありません。極端な
話をすると「親には、子供を 愛する義務と権利がある」のですが
「子供には親を
愛するか愛さないか、選ぶ 権利がある」のです。
愛は義務ではなく、にじみ出るもの。親子は健やかに愛し、愛されたいものです。
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