動物心理学
進化する動物と、その心理
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動物心理学
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進化論が進化して
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■生物の進化するメカニズムを解明する事や、過去に絶滅した生物の進化
する歴史を研究する学問を「進化論」と言います。
これは「シマウマと普通の
ウマがいるのは何故か」など、生物の多様性を
「なぜ?」の視点でも考える事です。つまり、「DNAの影響から、縞模様が
出来たのだろう」だけでなく「外敵から
身を守る為に、縞模様になったのだ」 と、「その理由も」考えるのです。
そして、その「進化していく動物には心があるのではないか」という考えが
持ち上がりました。
- 「ヒトは心を持っている」∴「サルも心を持っている」
- ■「サルからヒトへ進化した」のであるから、当然、前段階のサルも人間と
同じ心を持って
いるのではないか。そう考えて、人間に類似した高等動物や
馴染み深い「動物達の心理分析をしながら、人間の心理と対照しよう」という
学問が「動物心理学」です。
進化論と行動理論の架け橋に
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■心を探ろうとする時、どうするでしょうか。自分自身を見つめる。あるいは
他者によって、自己意識を観察
していくしか無いとされていました。これを 「内観」と言います。
しかし、これは動物には当て嵌める事が
出来ません。
■人間は「悲しい」だとか「嬉しい」と、気持ちを言葉や表情で表現しますが
動物は、泣いたり笑ったり出来ないからです。
更に、動物は言葉を話せない 為に、気持ちを聞く事も出来ませんよね。
■そこで動物の行動を観察して、「人間と同じく、考えた行動を取れるのか」
という
実験で「動物の心理を探る事」の研究が進みました。
「内観だけに頼らない」事と、「行動観察を重視する」事は、動物心理学だけ
ではなく人間心理学にも応用できます。
それを
「行動主義」と呼び、「進化論」と
これの架け橋となる心理学にして
進化論を進化させる基盤、それが動物心理学
なのです。
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まとめ「」
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パヴロフの犬と言えば、有名なので聞いた事はあるかと思います。これらが
動物心理学の実験と成果です。
その様に動物たちに注目した事により人間の
心に触れる事が出来る様になったのは、
画期的です。 ただし、行動がという行動が、全て心理に基づいて現われる訳ではないので
掘り下げる必要性があります。行動には現れない、観察不能な心のメカニズム。
それを解き明かすのが課題であり「認知心理学」といいます。
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