マインドコントロール
意思を操る
洗脳 マインドコントロール

■フィクションの世界だけでなく、巷で流行語にもなったマインドコントロールとは
どういうものでしょうか。相手に「これは自分で選んだ道」と思わせながら、実際は
第三者が巧妙に、選択の方向を操っている事。それがマインドコントロールです。

「ケーススタディ」
■課長から、突然に「転勤」を言い渡されてしまったA君。本社での活躍も目立つ
彼は、どうにも自分でも いきません。 しかし課長は言葉を続けました。
「いや、地方へと思ったが東京支社と大阪 支社のいずれかに2年行って貰う事に
するよ。君は、 支店で学んだ事を本社で活かしてくれるだろう。どちらに進むかは
自由だ。君に任せる」
「そういう事なら」とA君は納得し、喜んで本社近くの東京支社へと転勤する事に
なりました。

さて、実はこれは課長の巧みな言葉に操られた結果で、A君は「自分の意思で
東京支社へ行く」事を選んだつもりで いながら、「支社へと転勤」という道を選択
させられて
しまったのです。
これは、ほんの些細な例ですが、カルト集団などでは応用して更に段階を深めて
きつく人間を縛り
付けます。

「つまらない人生を歩んできたあなたが、生まれ変れるのよ。なのに、無価値な
以前のあなたに戻るのね」「せっかく私達は逢えたのに。仲間だと思ったのに…」
そんな、親切心・同情心・恐怖心だけではなく、夢や希望に訴えて、人が人である
故に 拒否しにくい圧力で抑制していくのです。


異教の偶像 カルトの特徴

■カルトとは、どの様に人間を縛り付けて操っていくでしょうか。

両親や配偶者、子供などカルトではない家族と引き離して環境を操作します。
カルト以外からの情報が入らない様に、隔離して情報の操作をします。
不十分な休養と過酷な活動、単調な作業で弱らせ、 思考を低下させます。
不安と混乱と恐怖を煽って精神的に萎縮させたり自尊心を打ち砕きます。

こうした事で人間は、「自分はカルト無しでは生きていけない存在であると共に
カルトのおかげで 生まれ変れる」と刷り込まれていくのです。

「絶対的価値を置くもの」
人が超越的存在や絶対的価値観を置くものに訴えかけて巧みに気持ちや 行動を
操ろうとする。それが、カルトのマインド・コントロールです。
「私には大切な物など 何もない」という人はいないでしょうから「より優れた人と
なる為
」 と自己啓発セミナー(人格改造)、「人を幸福にして、あなたも豊かに
なる為
」 という商業カルト(金銭目的)、「好きな人を得る為に、喜ばせる為」と
カルト美容産業(恋愛成就)。宗教のみならず人に希望がある限り、どの世界にも
カルトの息は かかっているのです。
さて、あなたは絶対的価値を、何に置いているでしょうか。

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