分析心理学
ユングは
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分析心理学
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ユングの分析心理学
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かつて、フロイトの元にいたユング。フロイトが「あまりに全てを性的意味に
結びつけ過ぎ」な事に異論を唱え、決別します。リビドーが性的欲望だけでは
なく、様々な他の物事でも説明がつくという結論にたどり着いたのです。
ユングは、その師の喪失感(自殺用にリボルバーを自室に所持)が基盤となり
独自の分析心理学を形成します。
■そして、精神疾患など妄想や幻覚で見える世界は、
健常者の思い描く神話を 再現
しているかの様である事に気づきます。
この事を「人類共通の無意識が存在するから」であると考えました。
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夢と元型・アニマアニムス
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- ■人間の意識には共通点(普遍性)が高い。その普遍性無意識の人間の見る
夢に意味を
見出したユング。その無意識に、「元型・archetype」とい存在を導入 しました。
元型には、シャドウ、アニマ・アニムス、自己、グレートマザーなどが あります。
- 異性らしさ否定の葛藤と均衡
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■男性の中にある女性像(Anima)と、女性の中にある男性像(Animus)
つまりは、自分の中にある「異性らしさ」です。
人の夢の中で異性がしばし登場する事に着目して、それを元型(アニマもしくは
アニムス)。それが次なる象徴だと唱えました。
■男性は元々、女らしさが強く、逆に女性は元々、男性らしさが顕著であるが
社会的に認められるべく、外的には仮面をかぶり「同一性を演じようとする」。
しかし、内的にはその逆のアニマ (アニムス) で心の均衡をとっている。
■成長につれて、男性はアニマを捨て、女性はアニムスを捨てる事で「同性」
らしくなるが、元型である「異性」らしさも受け入れる事が出来る。
自分の中の 両方の性を認める事こそが、人の自己実現の過程である、と。
- まとめ「分析心理学」
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「人は普遍的無意識に伝説や神話を思い描く。その中にこそ真実の心がある」
夢判断や宗教との関わりが強かったユング。彼の唱えたものは夢物語から
人間を分析したり、イメージを重視した、独創性に満ちている心理学です。
英雄伝説では説明のつかない現実も多々ある事から、全てが正しいとは
言えませんが、
物語のモチーフとしては面白いですし、私を含め現代でも ファンが多い方です。
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