OTとデイケア
自分を知って生きる手助け
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したい事は出来る事
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■作業療法という治療法があります。これは身体・精神共に日常生活に
支障を きたしている人たちに対して行うものです。
日常活動における動作、人間が生活していく上で仕事や遊びをする時の動作を
「作業活動」と呼び、作業療法士などのスタッフが援助・指導していきます。
■作業療法を略してOT(Occupational Therapy)と言い、その活動をOT活動と
呼びますが、ここでは精神疾患におけるものを紹介します。
- 目的と活動
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1「症状安定への支援」
作業をする事によって気分転換や欲求充足をはかり、不安定な
情緒や行動を調整します。
2「対人関係の円滑化と改善」
治療者が患者の葛藤を理解すると共に人間関係を持ち、患者と
治療者・患者と患者との交流を深める体験の場を設けます。
3「日常生活の為の援助」
病気で不規則になった生活基盤を整えて、復活と修正をはかり
生活していく上で必要なスキルの獲得を目指して
いきます。
4「社会生活へ向けて」
日常生活から、より人と接する良い社会生活へ向けての指導と
援助をします。
■こうした目的を元に、馴染み深いものや興味のある簡単な活動を通して自己
表現をしたりストレス発散をします。
作業活動は種類豊富でクッキング、園芸、音楽、鑑賞、カラオケ、スポーツ、PC
ワープロ、短歌作り等ありとあらゆる物を選ぶ事が出来ます。
- 「デイケアとは」
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「生活のリズムを取り戻す」「人付き合いを学ぶ」
「自宅以外の居場所が欲しい」
という目的で利用する事が出来る施設でOT活動の場として
紹介されています。
病院と密接した
関係にありますが、行政機関が運営しているものと医療機関が
運営
しているものとあります。
スタッフの援助を受けながら
「生活していく上での
スキルと自信」を身に着けていきます。
- 「自分に出来る事と出来ない事」
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心が疲れている場合は、自分を過小評価してしまったり、過信してしまう事が
多いものです。そこで、実際に日常生活における活動をしてみる事によって
「私には何が出来るのか。私にとって何が不可能なのか」を理解していく事も
ねらいです。
OT活動と共に夢中になれる事が見つかり、そこからよりハツラツと生活する
基盤を築く力となれたらと願います。
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