人間工学
快適な環境作り
メカ・メタトロン 人間工学

■様々な道具には心理学の研究が活かされています。ありとあらゆるものが
機械化していく中で 心理学と工学は、協力し合って機械と人間の橋渡しをして
います。 それを「人間工学」と呼び、人間の身体の構造や心理的・行動特性に
基づいて、快適かつ精神的・ 肉体的疲労の少ない環境作りや、安全な機器の
設計に貢献しているのです。

「使いやすい機器とは」
■使い易い機器とは、人間の自然な感覚に沿って、使い方が判りやすい事が
条件です。 例えば人間は視覚的に左から右へと物体を見るので、CMで紹介
される商品は左側に置かれています。その方が見やすい親切設計だからです。
これは左側にコンテンツ欄を置くなど、ウェヴサイトなどにも多い手法ですね。

■その他、DTV症候群(PC作業による心身の不調)を防ぐ為にオフィスのPCの
傍にある照明は明るさが考えられていたり、 デスクトップも視覚的に訴える事で
説明書を読む手間を省く為に、アイコンが用いられたりします。
椅子の背もたれの角度や、画面と文書の視覚距離など、PCの周辺だけ で驚く
程に心理学と工学の成果は普及しているのです。

危惧される機具? マニュアル作成

■人間工学は、こうした使いやすい商品開発だけではなく、いくら機器が使い
やすくても 避けられない事もある「人間による操作ミス(ヒューマンエラー)」から
起こる大惨事を防ぐ為にも、力を注いでいます。

■作業負荷と疲労、認知や知覚記憶、注意に関する事で「注意が一つに集中
すると周囲への認知が不十分になる」事や、 「人間に短期記憶は途中妨害や
中断によって失われ、誤って記憶される」など、人間の性質から 起こり易いと
予想される操作ミスを減らす為の、安全なシステム作りとマニュアルの 改善を
心がける研究。それが、人間工学のもう1つの研究成果です。

「人の為に」
人間の気持ちや、体の構造を考えて作られた「道具」。 それを考えると全ての
人工の物は「誰かのためを 思って誰かが作ったのだ」と思えます。そうすると
何気なく見ている、風景と化している様々な物にこもった気持ちが、伝わって
きますよね。その「誰かの気持ち」を決して悪用する事なく、一人一人の生活
しやすい環境
を人間工学が見出してくれたらと願います。

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