トランスパーソナル
人間とは何か、生きるとは何か
考え中 大自然や地球と人間と

■禅や道教、ヨーガなど、東洋の宗教、シャーマニズムの影響を基に、人間を
分析しようという研究があります。それが「トランス・パーソナル」という 新たな
ジャンルの心理学のはじまりです。
「自己実現」から「自己超越」へと問題を移す、 つまり「意識や無意識の行動より
そもそも人間とは何か
」 という、今までの心理学を超えながらも、より根本的な
テーマを掲げたのです。

■トランス(超える)・パーソナル(個々)とは、果たしてどんな心理学でしょう。
人種・性別・思想の違い、世代をも「超えた」人間同士の繋がり、 人間と大自然
人間と人間を超える存在との繋がりを大切にするという考えを基盤に置いて

「個人と地球全体の全ての物事は繋がっているから尊い」そんな思想です。
「地球と繋がる個人」のメリット
■トランス・パーソナルでは、地球全体を愛して、地球の一部である自分自身も
大切にする。 地球全体を愛すると、大切な自分や全体が壊れる戦争をせずに
済みます。 大嫌いな存在も、地球の一部だから唯一無比。「大切な存在」である
から、愛する事が出来ます。

■そう話していくと何だかキレイ事の優等生回答みたいですね。 けれど、これは
トランス・パーソナルの掲げる最終的な理想論であって、まずは
「地球と個人は全てと一部分という 形で繋がっているから共に大切」 という
考えで、物事を大きく捉えていけば争いも減るのではないかと、 提示しているの
です。

■地球という世界的規模で広がる環境問題・社会問題は、同時に個人の内側で
進行する プロセスと一致
しているという事が判明しました。大を知るには小、小を
知るにも大。 目に見えているものだけではなく、全体を、あるがままを事実として
受け入れて、そこから個人で真実を見極める事。それもトランス・パーソナルの
ねらいです。

「3つの眼」
人間が知識を得るには空間・時間・物質という外部世界を知覚する「肉体の目
哲学、倫理、心そのものなどに関する知識の「理知の目」、様々な超越的現実の
知識に及ぶ「黙想の目」があると、トランス・パーソナルでは考えられています。
科学的根拠が無い物事を、人間は否定しがちですが、超現実も含めた、これら
3つの眼で人間存在を 考えていこうという、新たな心理学の発展に注目したいと
思います。

home