嗜癖(しへき)
アディクション【Addiction】
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嗜癖とは
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■嗜癖は、依存物質(アルコール・ニコチン・カフェイン・ギャンブル・人etc...)に
対して
好きが高じて止められなくなり、依存したり、中毒まで及ぶ状態です。
■嗜癖と深く関係のある共依存は、
その背景に摂食
障害やアルコール依存症 恋愛依存など、必ず何らかの症状が隠れています。これは、裏返せば
「嗜癖に
陥りやすい心理状況、あるいは陥った状況から共依存関係が作られている」と 言えるでしょう。
- 「ポップアディクション」
■日本という国は、社会は全体に軽度嗜癖が蔓延しています。例えば煙草や アルコール飲料、
鎮痛剤やコーヒーに至るまで。全ての嗜好品が堂々と
宣伝
されています。これは資本主義、消費社会では善しとされる動きであると共に
落とし穴であると思います。
「常用し過ぎたら依存症になりますよ」などとは
誰も、広告では教えてくれないからです。
自己責任において嗜好品をたしなみ、それを悪癖としない様に心がけると
同時に、多種多様の楽しみを持つ事が予防に繋がります。
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共依存は、なぜ悪い?
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■共依存という単語が度々、登場しますが、
それだけ「見落とされ易く、誰もが
陥りやすく、なおかつ危険」であるからです。
アルコール依存症がお酒を飲んで働かないのは病気だから「私さえ犠牲 と
なって働いて
助けてあげれば」と考える事。
恋愛依存症の相手に頼られる事を「あの人は、自分を必要としているから 私が
守ってあげなくては」と受け入れる事。
これらが、果たして良い関係と言えるでしょうか。アルコール依存症の患者は 「困った事に
なっても助けて貰える」と考え、恋愛依存症の人は、一層、相手に 執着します。
すると関係が麻痺して「周囲に迷惑をかけて困った時も誰かが 自分の
面倒をみてくれるに違いない」と思い込み、いつまでも嗜癖を抜け出せ
ない
どころか悪化させる一方なのです。ひいては依存される側も麻痺して心を 病み、
関係は崩壊します。それでも嗜癖は止まらない。共依存が生み出す物は
何もありません。
依存される側が甘んじていては、依存者の病気を悪化させ、自らも病む。
という事を
しっかりと
知って欲しいものです。
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