- 愛(あい)
- 愛こそすべて。と人は錯覚しがち。
- 愛着(あいちゃく)
- 動物が「特定の対象や物に対して抱く情緒的な結びつき」。
子供の愛着行動に対して、母親が適切に応じれば、初めての情緒的な関係が成立し、
人間関係の形成の基本となる。愛着行動の形成が、
後に成長する過程で精神的、知的な発達へと影響を及ぼす。(ウルビーの概念)
- アイデンティティ
- Identity。「自分自身が何者であるか」という問いに対する「自分なりの答え」。
青年期という猶予期間(モラトリアム)に、試行錯誤しながら
見つけていくもの。確立されないと、自分が無い。つまり精神的に子供のままとなる。
- アクティングアウト
- Acting out。葛藤などを言葉で表現させる事(言語化)を主とする心理療法で、言葉でなく行動で表現されて
しまう事。文字通り「言葉より先に手が出る事」には否定的だが、青年期では見直される傾向にある。
対語=アクティングイン
- アクティングイン
- Acting in。アクティングアウトが治療室内で行われる事をさす。本来はアクティングアウトの対語である。
つまり治療室内での行動化がアクティングイン、治療室外での行動化がアクティングアウト。
対語=アクティングアウト
- アディクション
- addictions。嗜癖(しへき)。
嗜好品・行為を用いる癖が進行し、それらに依存して心身に害を及ぼす事。その行為。
人の趣味の数だけ依存性の種類が存在するという。
薬物、アルコール、カフェイン、ニコチン、チョコレート、インターネット、仕事、ギャンブル、介護・世話、
ダイエット、恋愛、音楽、リスカ、万引、睡眠、処方薬、
テレビドラマ、スポーツ、砂糖、携帯電話、ゲーム…それこそ限がない。
- アミニズム
- animism。
幼児が、人形、石、木々など生命なき物質に生命を求める行為。生命なき物も意思があり、心を持つと
認知する。古代の宗教にも見られる。
- アニマ
- Anima。男性の中にある女性像。夢魔として表現される事もある。ユングの打ち出した
元型の1つ。
同義語・対語=アニムス
- アニマルセラピー
- Animals Therapy。Animal assisted activity(AAAという)。
動物に接して心を癒すという理論。
飼い主とペット(コンパニオンアニマル)との関係で、同様の効果が得られる時にも用いる。
- アニムス
- Anima。女性の中にある男性像。夢魔として表現される事もある。ユングの打ち出した
元型の1つ。
同義語・対語=アニマ
- 依存性
- Dependency。自分より力の強い者や安易な快楽に頼り、自らの欲求を満たそうとする事。
他人に頼ろうとする
「依存欲求」と実現する「依存行動」とがある。
- イド
- id。人格の中の原始的側面。無意識的なものであり、心的なエネルギーや行動の源。
幼児期に抑圧されたさまざまな観念。
快楽原則に従い、非論理的(理論を持たない)非道徳的な一時的過程。
人はまず根本にイドがあり、エゴ、スーパーエゴがある。
- SSRI(えすえすあーるあい)
- Selective Serotonin Reuptake Inhibitors。選択的セロトニン
再吸収阻害物質。抗うつ剤。うつ病で減少すると言われる脳内伝達物質セロトニンが
吸収されるのを阻害して、再利用するという効果を持つ。
同義語・対語=SNRI
- SNRI(えすえぬあーるあい)
- Selective Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitors。
選択的セロニトニン&ノルアドレナリン
再吸収阻害薬。うつ病治療にセロトニンに加え、
脳内伝達物質ノルアドレナリンにも注目して改良された薬。
同義語・対語=SSRI
- エディプス・コンプレックス
- 幼児が自分と異性との違いを認識して異性の親(女児なら父親・男児なら母親)に
対し性的な魅力を感じる事を前提とし、結果、同性の親と競合あるいは嫉妬心、
恐怖心を抱く事をいう。
生まれて初めて無条件に愛する異性と、その異性を独占している同性が「両親」
であり、人はその欲望と葛藤を満たすよりも外界へと目を向けてゆく(対人関係の確立)訳である。
「両親(肉親)を性愛の対象としてはならない」という道徳心が、この段階で
超自我
に深く刻まれる。
主に男性に対して用いられ、女性は「エレクトラ・コンプレックス」という。
(ギリシャ神話)
。
- エレクトラ・コンプレックス
- 「エディプス・コンプレックス」に類似。克服する事が出来ないと、結婚後に
配偶者に「父親像」「母親像」を求めてしまい、超自我の「肉親を性愛の対象としてはならない」と
いうブレーキによって配偶者との性行為に嫌悪感を抱かせてしまう(セックスレス)
(ギリシャ神話)
- エンカウンター・グループ
- Encounter Group。個人の心理的な成長や、個人間の対人関係の発達、発展をねらいとした集団
療法。10人くらいの参加者に、ファシリテーター(促進者)と呼ばれる心理学者がついて進行する。
- 絵画統覚テスト(かいがとうかくてすと・TAT)
- 人格検査・Thematic Apperception Testの訳。様々な解釈の出来る絵を見せ
物語を作って貰う。そこから、作り手の行動特徴や人格の傾向を調べる、投影法。
マレーの欲求-抑圧理論からくる。
- 外向性(がいこうせい)
- Extraversion。文字通り「外へと向かう性質」。欲求(リビドー)が自分自身ではなく
外の対象や物に
対して向く事を指す(ユンク)
人格の基本的な類型とされ、社会の物事に関心が強い事などを外向性が強いと
表す。
- 解離性同一性障害
- Dissociative Identity Disorder(DID)、もしくはMultiple Personality Disorder(MPD)。
多重人格。一人の人間の中に、明確な2つ以上の同一性もしくは人格状態が存在する状態。
幼い頃の(主に性的な)虐待に対する回避と言われるが、全米と我が国では背景が異なる。
- カウンセリング
- Counseling。指示的、支持的な行動。メンタル面の再教育的な相談や指導、
精神病ではない軽度の問題行動に対する心理療法を指す。ロジャーズの
来談者中心
カウンセリングが主で、管理人の仕事もこれ。
- 機能不全家庭(きのうふぜんかてい)
-
家族(主に子供)が「安心でき、自分らしく振舞う事」が困難な家庭。両親の
関係や
嫁姑間が険悪であれば、子供は良い成績をとったり、場の雰囲気を
和ませようと「道化」に徹する。故に自我が抑制されてしまう。
また「理想的な家庭」で「よい家族」を演じても生じる事が多い。
------------------------------------------------
アルコールや薬物の濫用が行われている。
食事、仕事、ギャンブル、浪費等に対する脅迫的
行動。
配偶者と子供、あるいはいずれかに対する暴力。
性的唆し、近親姦。親からの子どもに対する不適当な性的行動が見られる。
永続的な口論と、緊張状態にある。
両親の長期にわたる、無言の対立。
両親間に相反する態度、価値観のずれがある。子供に両親への忠誠を誓わせたり、
競い合わせる。
互いに、あるいは子どもたちと張り合う両親がいる。
家族に心を許せず自ら家族を避けつつ、それを家族の責任にする。
金銭、信仰、愛情、セックス、仕事、時間などに極端に厳格。
------------------------------------------------
家庭がこれらの、いずれかに当て嵌まれば機能不全家庭と言える。
- ギャング・エイジ
-
gang age。
小学校低学年から中学生になるまでの同性・同年齢による、子供たちの集団を作る年代。
社会性発達の為のホームグラウンドを確保する為に重要な時期。
- 救世主シンドローム(きゅうせいしゅしんどろーむ)
-
攻撃者、犠牲者、世話係(救世主)の三角関係の悪循環。
攻撃者は心に持つ傷の痛みを他人にぶつける事で解消するタイプ。
犠牲者は、傷つく事を避けて目立たずに存在するタイプ。
世話役(救世主)は、自分が辛い立場にいても、弱者を見ると助け、自分の世話を後回しにするタイプ。
攻撃者の攻撃を犠牲者は甘受し、世話役は自分も攻撃を受けているにも関わらず犠牲者を守ろうとする
三角関係が発展すると共依存の関係に陥る。
- 共依存(きょういぞん)
- 自分自身を理解されたいと願い、理解される事で癒しを感じ依存してしまう事。
恋愛依存症の陥りやすい関係でもある。また、
その背景には救世主シンドロームが潜む場合が多い。
- 境界性人格障害(きょうかいせいじんかくしょうがい)
- Borderline Personality Disorder。元々、神経症と精神病の境界を意味し
現在は人格障害に分類。
@対人関係が非常に不安定
A見捨てられる事に強い不安がある
B自己破壊的衝動性
C慢性的な空虚感
D感情が不安定
E自傷行為をする
F人生の目標や価値観を見出すことができない
これらが「慢性的に」あるのが特徴。
発達の過程で明確な自己、自我を保てずに成長し、背景に自分自身の存在価値を疑う程の
不安があると考えられる。
これらの不安が何らかのきっかけで浮かび上がると自身を守るために幼稚で原始的な手段を
用いる。
- 境界例(きょうかいれい)
- border line。心の健康と病気の境界、神経症と精神病の境界に位置する症状。ボーダーライン。
- クオリティオブライフ
- Quality Of Life。生活の質。精神的豊かさ、満足度も含め「より良い生き方、健康的な生活を
質的に捉える」という考え。特にターミナルケアでは、これが重要視される。
- クライエント
- client。悩みや問題を解決するために、心理臨床学的な支援者(カウンセラー)に援助を求めて
相談に来る人。あくまで関係は「対等」であり、本人の自己回復力が基本。来談者。
- グレートマザー
- great mother。ユングの打ち出した元型の1つ。
子供を産み、育てるが束縛もする。大自然の象徴と言われる。太母。
太父(グレートファーザー)の名で呼ばれる事もあるが、稀。
- 元型(げんけい)
- archetype 。ユングが打ち出した、全ての人間の心に共通する「神話や伝説の素材」。
普遍的無意識が生み出すもの。シャドウ、アニマ・
アニムス、自己、老賢者(女神)、トリックスター、グレートマザーなどがある。
- 個人的無意識(こじんてきむいしき)
- ユングが2つに分類した無意識の1つ。
個人個人が抱く、忘却してしまった記憶や意識。意識で抑圧された性欲や殺人願望など。
同義語=元型、同義語・対語=普遍的無意識
- サイキグループ
- Psyche Group。ソシオメトリーの立場から見る心理的集団。
インフォーマルで、堅苦しい取り決めや制度のない、個人的な価値観や欲求で結ばれた集団。
(ジェニングス)
対語=ソシオグループ
- 最頻値(さいひんち)
- Mode。統計用語。代表値のひとつで、データを見る限り最も多様されている。
- 作業検査法(さぎょうけんさほう)
-
Performance Test Method。人格検査。
言葉による回答を求めず、被験者に一連の決められた作業を行わせて
その結果・経過から人格構造を理解しようとするもの。
- CISD(しーあいえすでぃー)
-
Critical Incident Stress Debriefing。クリティカル・インシデント・ストレス・ディブリーフィング。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)による心理的・身体的影響への理解を深め、対処する能力を高める
心理・教育的な手段。
関連=PTSD
- 自我(じが)
-
Ego。人間の精神構造をイド・エゴ(自我)・スーパーエゴ(超自我)の
3つの構想概念で表す(フロイト)。イドから自我は生まれ、現実原則に従って
イドと外界との媒介の役割を果たす。
「人は悲しいから泣くのではなく泣くから悲しくなる」という言葉は有名。
- シャドウ
-
Shadow。ユングが打ち出した元型の1つ。本人が
「生きられなかった反面」であり、本体と同性で現れる。
例えば男勝りの女性が「淑女の様に生きてみたい」と願いつつ、その「淑女である」自分自身を
受け入れられないという象徴。
- 人格(じんかく)
-
Personality。個人の独自の行動傾向をあらわす概念。
人の持つ多種多様な面を捉えると同時に人それぞれの特徴的な行動の内側を示す。
環境への適応場面においてみられる、個人個人の特徴的な態度の総体。
語源はPersona(ラテン語の芝居用の仮面)
- 人格障害(じんかくしょうがい)
-
Personality Disorder。その人特有の感受性や思考、対人関係の持ち方や衝動に対する
コントロールの仕方などの行動パターンが期間的・柔軟性・障害の程度の3点において
著しく偏っている状態。脳に疾患が見られない為に心の病ではないが、
DSM-3「精神障害の診断と統計の手引き」の第3版(1980年)から、人格障害も治療も可能
であると判断される。
つまり「人格そのもの」も「治療の対象」となった。
- ジェンダー
-
gender。生まれついた性別ではなく、文化的、社会的に期待される、性別特有の「らしさ」。
現代では性同一性障害などの問題も考えていくべき課題であり、疑問視される。
- スキゾ人間(すきぞにんげん)
-
schizo人間。無方向性。何事にも捉われないスタイルを指し示す。放牧民に喩えられる。
スキゾフレニー(schizophrenia・統合失調症)が語源であるが、「どちらかと言えば」という
具合に軽く用いられる。
対語=パラノ人間
- スチューデント・アパシー
-
Student Apathy。青年期から成人期にかけて認められる、無気力感。
学生に多い為、この呼び名があるが、女子には殆ど当て嵌まらない。
絶望感や焦燥感はなく、ただ成すべき事に対して意欲が沸かない状態。
勝敗や優劣に対して敏感な性質の人が、厳しい競争社会という現実を回避
すべく一時的に退行しているのではないかと思われる。
- 性同一性障害(せいどういつせいしょうがい)
-
生物学的にみた性別では男性(女性)であるのに、性の自己認識として、自分は女性(男性)と感じたり
女性(男性)である方が生き易いという、生物学的な性別と自己認識の性別が異なる状態。
性別で区別された役割ジェンダーロールに違和感を覚える。
- セックスレス
-
Sexless。恋愛関係にある男女間、人間間において性交渉が無い関係。超自我に刻まれた
道徳観とコンプレックスに打ち克てない場合に起こり易い。
- ソーシャル・サポート
- Socal support。ある個人が、集団内での所属感や、自分自身の
存在価値を持てる様に、いろいろな支援を行う事。
- ソシオグループ
- socio Group。ソシオメトリーの立場から見る心理的集団。
フォーマルで、決められた制度を持ち、社会的孤立と目標達成を目指す集団。
(ジェニングス)
対語=サイキグループ
- ターミナルケア
- Terminal care。人生の終期を迎える人に対する、身体的および心理的なケア。
終末期とも言われれ、宣言書も存在する。
本人や
周囲が、これに至るプロセスが重要視される。
- 中央値(Median)
- 統計用語。代表値。データのサイズ順の真ん中を指すが、平均値と必ずしも一致しない
罪なヤツ。
- 超自我(ちょうじが)
- Super Ego。自我の形成後、両親のしつけや社会的価値基準を
取り込んで形成。道徳原則に従いイド
を管理する。道徳的な良心。厳しい上司的なもの。
- DSM(でぃーえすえむ)
- Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorder XX edition(長ッ!)
アメリカ精神医学会が刊行した「精神障害の診断と統計の手引き」
- ドクターショッピング
-
A医師の診察だけでは納得が行かず、B医師、C医師と病院や医師を転々とする事。
最終的な判断は自分の意思にある事を前提としたセカンドオピニオンを求める行為は大いに賛成だが、
これはいただけない。
- ドメスティックバイオレンス
-
Domestic Violence。夫による家庭内暴力。女性を身の危険から守るべく「AKK女性センター」も
開かれている。
- トリックスター
-
Trickstar。ユングの打ち出した元型の1つ。
体裁の破壊者にして、新たな価値観を生み出す。それが認められれば創造者であり英雄だが、
認められなければ社会的に抹殺される。
ヒステリーの治療など
の際、病状転換期などに出現する。自己の内面よりも、他人に投影された姿。
- 内向性(ないこうせい)
- Introversion。文字通り「内へと向く性質」。つまりは内気な性格を指す。
- 二重拘束(にじゅうこうそく)
- ダブル・バインドとも。「遊んできたのか。良かったね」と怒った
顔で語りかけるなど、
発せられる言葉と伝わる感情が矛盾し、人を拘束してしまう事。
- 認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)
-
Cognitive Behavior Therapy。
人の症状は単に習慣の問題として理解されるのではなく
独特の価値観、固定概念という思考(認知)に問題がある場合が多い。
その際、患者の認知の問題の修正を目的とした療法が行われる。
「認知」の問題と「行動」の問題を併せて治療する方法。
- 認知不協和(にんちふきょうわ)
-
Cognitive Dissonance。自己及び、自己を取り巻く環境に関する認知に生ずる矛盾や食い違い。
不協和が起こると緊張状態や不安感、不快感をもたらす。
その為に人は、それらを軽減・回避しようと認知的要素の一方を変化させたり、
新たな要素を加えたりして矛盾を無くす。
- ネオフォビア
- neophobia。真新しい刺激に対して恐怖を憶え、それを避けようとする事。新奇恐怖。
関連=フォビア
- パラノ人間(ぱらのにんげん)
- ひとつの事に執着し、溜め込んでいくタイプ。定住民に喩えられる。
パラノイア(paranoia・偏執病)が語源であるが、「どちらかと言えば」という
具合に軽く用いられる。
対語=スキゾ人間
- PTSD(ぴーてぃーえすでぃー)
-
Post-traumatic Stress Disorder。ポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダー。
心的外傷後ストレス障害。突発的な事故、災害、事件によって心理的な安定を奪われ
生活安全の回復後も、心理的には恐怖、不安、悪夢や
フラッシュバック(繰り返し蘇る記憶)、無力感。身体的には
睡眠や食生活の障害、疲労などの、不定愁訴が起こる症状。早期発見が治療の鍵。
関連=CISD
- ピグマリオン効果
- Pygmalion effect。子供に対して「やれば出来る」と言えば、好成績を取るなど、
目的を意識せず、期待が成熟される様な機能。(ギリシャ神話)
- ヒステリー
- hysteria。解決できない問題に直面した時、心に葛藤が生じて、自我が不安定に
なった時の防衛機制の働き。問題を回避すべく、意識を失ったり手足の不自由、言語障害
等を訴えたりする。
語源は「子宮」
- ファミリア・ストレンジャー
- familia stranger。よく見かける人であるが、具体的な性格や職業、思想などを
知らない存在。都会の隣人などにもあたる。
会話が発展しないのではないかと、気まずさに不安を覚え、付き合いに戸惑う事が多い。
- フィリア
- philia。愛という意味で「愛好家」を指す。例:「Zoophilia(動物愛好家)」。(ギリシャ語
)
- フォビア
- phobia。忌み嫌うという意味で、恐怖症を指す
。「**phobia」は「○○恐怖症」と訳される。例:「Acrophobia(高所恐怖症)」
(ギリシャ語)
例=ネオフォビア
- 普遍的無意識(ふへんてきむいしき)
- collective unconscious。ユングが2つに分類した無意識の1つ。
全人類が抱く、共通の神話や伝説のイメージで出来た心の層。
祖先の経験の遺伝と考えられている。
同義語=元型、同義語・対語=個人的無意識
- プラシーボ
- placebo。偽薬。薬効のない錠剤などを「治療効果の高い薬」と言って被験者に
与え、その言葉の暗示から薬効と同様の効果を齎す事。その薬を偽薬と言い、効果を
プラシーボ(プラセボ)効果という。新薬の開発上で、本来の
効果を正確に知る為などにも用いられる実験。
- フラストレーション
- Frustration。欲求不満。何らかの原因で目標達成が出来ずに欲求の充足が
不可能な状況に陥り強い緊張状態が生じる状態を指す。
- フロイト
- (Freud-Sigmund-1856〜1939)
人間には誰しも性的欲求(リビドー)があり、全ての行動はそれに基づくという説を発表した。
- マターナル・ディプリベレーション
-
maternal deprivation。母性剥奪。乳児が母親から、愛撫などの愛情を受けられない状態。
心身の発達に障害をきたすと言われる。(ボルヴィ)
- モチベーション
-
motivation。やる気、動機付け。人間個人に対して用いる「意欲」の事。
- 森田療法(もりたりょうほう)
-
医師・森田正馬により、不安神経症などの治療法として創案される。
「生きたいという気持ち(greeds to live)」が強い、完璧主義者が
些細な身体症状に神経質になり(ヒポコンドリー性基調)、生理的現象をも
「自分は異常ではないか?」と恐れるあまり、その箇所が過敏になり、
ますます不安が煽られる悪循環を断つのに多用され高い評価を得ている。
- モラトリアム
-
moratorium。意味は「猶予」。「アイデンティティの確立」までの実験期間の事。
主に「大人になる」までの、思春期〜青年期を指す。
- 薬物依存(やくぶついぞん)
-
drug dependence。
ヘロイン、コカイン、アンフェタミン、シンナーだけでなく、
アルコールやニコチン、カフェイン、処方薬も対象。
これらの薬物には「耐性(慣れ)」が生じ、徐々に量を増やさなければ効き目がうせる。
生活(仕事、家庭)に支障をきたし心身への害も少なくない「長期大量常用」が薬物依存である。
- 役割演技(やくわりえんぎ)
-
ロールプレイ(Role Playing)。
自分の役割に応じた行動をする生活の中、自分を演じられない、違和感を生じる等の
不適応に対し、問題となる役割場面で自分や他人の役割を演じてみる事。
上司とのトラブルなら「自分が上司の立場で上司に命令し、上司は部下の立場でそれに応じる」
等、柔軟な発想の役割行動を導こうとする方法。
- ユング
-
(Carl-Gustav-Jung-1875〜1961)フロイトの夢判断に感化され共に精神分析学に寄与するが
決別し、元型や普遍的無意識を用いた独自の分析心理学を説く。
- ユング
-
(Carl-Gustav-Jung-1875〜1961)フロイトの夢判断に感化され共に精神分析学に寄与するが
決別し、独自の分析心理学を説く。
- 養護性(ようごせい)
-
母性、父性に対して「幼いもの、弱くて小さなものを慈しみ、育てる心と行動。
- 欲求(よっきゅう)
-
生物的に見て欠乏・不足の状態の際に、その欠乏や不足を満たそうとする傾向のある事。
一次的欲求(プライム・ニードprimary need)は生理的欲求。これより文化的学習で
社会的な二次的欲求(セカンド・ニードsecondary need)が派生する。
願望・希望・欲求・欲望・衝動・動機等、様々な概念の表現があるが、明確に区別はつかない。
- 恋愛依存症(れんあいいぞんしょう)
- 恋愛を心の支えにするあまり、恋愛にのめり込む症例。背景には共依存が見られる。
「自分の気持ちを理解してくれる=恋愛」と捉えがちで、しばし治療者と患者の間にも
生じる。
- 恋愛の色彩理論(れんあいのしきさいりろん)
- 愛を6類型にした理論。隣り合う同士は近似した質を表し対角線は正反対を表す。
ルダス型(遊戯的)→プラグマ型(実利的)→ストーゲイ型(友愛的)→アガペ型(愛他的)
→エロス型(美愛的)→マニア型(狂気的)
- ロールシャッハ・テスト
- Rorschach Test。
左右対称の10枚のインク絵(プロット)を用いる検査。
「インクの染みが何に見えるか」を答えてもらい、その反応を記号化・整理する。
それに基づいて被験者の知・情。対人関係の各側面について解釈する。
ロールシャッハ(スイスの精神分析医・1921年)
- ロミオとジュリエット効果
- 恋愛関係において両親の反対等、障害があればある程、恋愛度が高まる事。
- ワークショップ
- 討議、実習を主題とした研修。カウンセリング技法・箱庭療法・心理検査の「実習」がこれ。
体験学習が中心となる、臨床心理学の学習において必須項目。
(わ行がやっと見つかった!)
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