ゲシュタルト
点が、線となり、意味を成す。
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Gestalt psychology
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■「形成」を意味する言葉をゲシュタルトと言います。
例えば、下の愛という
文字には点が用いられています。点だけでは意味を成さない物も、線となり
集まる事ではじめて意味を成す様な思想。
それがゲシュタルトです。
■ワトソンという心理学者は、この思想を元に人の心の構造を解き明かそうと しました。
人は悲しい時に、ただ本人が「悲しい」と感じるだけではなく表情が
変わり、或いは声を上げて泣く事で、初めて他人にも悲しみが伝わる事から
「悲しい」という漠然とした感情よりも、それによって生じる観察可能な状態を
重んじたのです。
20世紀の事でした。
- ゲシュタルト療法
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この、感情と観察可能な状態の両面から人間の心を見るゲシュタルト心理学は
エンカウンターグループの技法の大元となりました。
その定義として、個人個人による目に付き易いものとそうでないものを見極めて
その人にとって「何が障害であり、何が生きがいであるか」を知る事が挙げられ
ます。
このルビンの壷は有名ですが、人によって或いは時々によって「向き合う顔」に
見えたり「壷」に見えたりしますね。ゲシュタルト療法は、こうした見方で人間の
心を解きほぐしていけるのではないか、と近年でも注目を集めています。
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