胎児の発達 (発達心理学2)
胎児から成長は始まっている
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胎児の発達
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お母さんのお腹の中で感じる事
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■発達心理学のはじまり、人間の成長とは
母親の胎内にいる頃から、もう
はじまっています。
胎児は、身体らしき物が出来ると母体が
感じる
事を敏感に 察知します。
母親が笑う時には、胎内が暖かくなり、胎児にもそれが
心地よさ として伝わるのです。
逆に母親が辛い時には、羊水が苦い水に
変化して飲む 事が出来なくなり、胎児は顔を顰めます。
胎教が、いかに大切な事かがそこ
から
も伺えますね。
■人間の成長のはじめ、胎内にいる頃から「家族という人間関係」が心身の
発達に影響を及ぼす事は、少し判るのではないかと思います。
もしも母親が お腹が大きい時に夫婦喧嘩をしたり、ストレスをためたり。
あるいはそれを
原因に、暴飲暴食をしたりすると、どうなるでしょう。
喧嘩をしたイライラ。怒鳴ったり怒鳴られた声。つらい気持ち。
無茶食いや 過度のアルコール摂取での、宿酔い。
それらの不快感すべてが、胎児の心に伝わります。
それを逃れる術を胎児は 知りませんから、普通の人間がストレス下に
置かれた状況と、全く同じ環境で
「はじめの発達・成長」が行われてしまう事になるのです。
母親は出来るだけ穏やかな気持ちでいる事。そして周囲は、出来るだけ
温かい環境を作る事。 それを、生まれてくる命の成長に心がけたいものです。
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母性・父性の概念の先に
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■母性とは何でしょうか。また、父性とは父親らしさでしょうか?
それは生物
学的な本能として各々の性にあるのですが「母親が母親らしく、父親が父親
らしく振舞う」
というのは固定概念に過ぎません。
母親に求められるものも、父親に求められるものも同じであり、例えば
母親に 「社会で生きる事」を、父親に「家庭での安らぎ」を教わる事も
出来るのです。
これは養護性と言い、生物学的ではなく経験を基にした
育児能力の事です。
■環境に応じて「便宜上の母親像・父親像」が定着しがちですが、生まれて
くる子供にも「性別があるけれど、生まれてくる子供という事に違いはない」
事と同じく、「母親であっても父親であっても、生まれてくる子供の親である
事に変わりない」
のです。
■「家庭にいるから社会について知らなくてもいい。会社勤めをしているから
家庭を省みなくてもいい」のではなく、両方の視点と立場から状況に応じて
役割分担をする、それが胎児の発達から周囲が得られる教訓でもあります。
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まとめ「胎教の良し悪し」
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胎児の頃からの情緒教育「胎教」としてクラシック鑑賞、ラマーズ法などなど
様々な方法が考案されています。
果たして、これらが必ずしも胎教に必要 なのでしょうか?
要は「母体と胎児、周囲の関係と環境が良いものになれば」
という考え方
ですので、母体に合った、自分自身に合った穏やかな環境を個人個人で 見つけ
られれば良いと思います。
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