幼児期の自我 発達心理学3)
自分を意識する事の芽生え

モンベベ 幼児期の自我
love 「自分」を意識する事のはじまり love
■乳幼児は、いつ頃から「自分」というものを意識するでしょうか。心理学者
M・ルイス、J・ブルックスガンの両者は、眠っている9ヶ月-2歳の乳幼児の
顔に落書きを して、起きたら鏡を見せるという実験を試みました。
結果、おおよそ 「生後1歳半」になると、自分の顔の落書きに手を触れます。
つまり その頃より、乳幼児は鏡の中の「自分」が分かるという訳です。

■それ以前、1歳くらいの子供はと言えばどうでしょうか。周囲の子が泣けば
つられて泣いてしまいます。これは、 自他の区別が無い為に、悲しんでいる
のが自分であるか他者であるかが 判断できないのです。

■やがて、「自分」が分かる1歳半という年になれば、自分と他人の気持ちを
区別
して 相手を思いやる気持ちも 出来てくるので、周囲で泣いている子供を
見たら「だいじょうぶ」と声をかける事をしたり、逆に他の子供が 遊んでいる
遊具を崩すなどの「いじわる」も出来るようになります。
2歳にもなれば、自分の名前を呼ばれて返事も出来るし、自分の写真を見て
「自分の名前を言う」事も覚えます。

物があり、人間がいて、自分が存在する
そんな「三者関係」を学ぶと共に「物や人に名前がある様に、自分 にも名前が
ある
」 事を理解します。こうして乳幼児の「自我」は形成されていくのです。

遊びから社会性へ 砂遊び? 水遊び? ひ、火遊び? 紫ピグ○ン?

■幼児期においての「遊び」の重要性が認められる様になりました。 言語を
獲得したり、自他の区別がつく様になった子供たちが次なる発達を遂げる
為の基盤となりうるからです。

■3歳未満の乳幼児の場合は例えば、「みんなで遊ぼうね」と子供たちを
一緒に遊ばせても、実は各々が 同じ場所にいながら別行動を取っていたり
独り言を喋っているだけです。これは、一緒にいても交わらない為に「並行
遊び
」と言います。

■やがて3歳を過ぎる頃には「自分の遊び」を しながらも他の子供と遊具の
交換などをし始める様になります。これが、 「交流の第一歩」で、かつ自分の
世界にいる訳ですから 「連合遊び」と呼ばれます。

■4歳以降では 「共同遊び」という、共通の目的を持ち、それぞれが役割を
担う遊びが主流になります。それの代表が「ごっこ遊び」です。それはつまり
各々の抱く イメージの世界、心を「言語を媒介として共有」できる様に なった
事を意味します。人生における、最初の人間関係の確立です。
まとめ「社会性」
幼少期には「自己主張」「自己規制」「責任感」「協調性」という人間関係に
求められる社会性の基盤
は、殆ど完成します。 この頃の遊びから得られる
物の重大さは、計り知れません。
この基盤の上に、「してはいけない事」「しなくてはならない事」という社会の
ルール
が築かれていくのです。これらを敏感に感じ、物凄い早さで幼児は
成長していきます。それを考えると、大人顔負けに大変なのですね。

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