満たされなくなる欲求と
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■子供の社会性の発達と、自分の行動のコントロールする事は、深い関係が
あります。3歳にもなれば
「これはイヤ」「これはあたしのもの!」という自分の
事を主張しはじめます。
この時期を「第一反抗期」と言い、心の発達をいろんな
角度で考えた時に、大きな節目と言えます。
■第一反抗期には、運動機能も大人並みで、スプーンやお箸で食事をしたり
衣服のボタンを止め外しする事が出来たり、階段の昇り降り、歌を歌う事や
踊る等、
高度な運動も出来る様になっています。
■こうして子供の行動範囲が広くなっていけば、当然ながら「してもいい事」と
「してはならない事」を、大人が教える必要が生じます。それは、子供にとって
「今までは、自分の欲求を何でも叶えてくれた」大人が、徐々に自分の邪魔を
する存在に思えてくるのです。
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最初の集団生活の中で
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■「何でパパとママは、いつも行動の邪魔ばかりするのだろう?」大人の躾に
よる、そんな
葛藤だけではなく、近所や幼稚園での友達付き合いが広がると 自分の欲求が
、ただ主張するだけでは満たされない事を体験します。それは 社会という
集団の中で、否応なく増えていくのです。
■それを通じて「これがしたい」「これがイヤだ」という自己主張ばかりではなく
「順番を待つ」「我慢をする」「規則を守る」という自己抑制も
学んでいくのです。
例えば
「おやつは、チョコレートを1枚だけですよ」そう言った躾に対して
「もっと食べたい」が自己主張で、
「はーい。分かった」が自己抑制です。
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まとめ「赤ん坊陛下」
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フロイトの赤ん坊陛下という言葉があります、第一反抗期より少し以前を指し
文字通り「王様の様に
何でも思い通りになると信じている、非力な赤ん坊」の 時期で
あり、誰もが通る過程です。
この「全知全能だと思い込む、赤ん坊」の
心地良さを十分に味わい、そこから
自力で出て外を見るまでの「試練」を乗り越える事が発達には肝心です。
これが巧く為しえなければここまま大人になり
「自己愛的な性格」が形成
され 易いので、乳幼児が「至れり尽くせりの王様の時期」とその、居心地が良くて
守られた世界の
「殻を破って世界を見る時期」を、しっかりと見届ける事が、
養護性を持つ、大人の役目です。
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