人格心理学
性格というのもまた、一個人の「特徴のひとつ」に過ぎない
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人格心理学
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性格とはどんなもの
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■性格あるいは人格とは何でしょう。それは「変わらない、その人らしさ」です。
最後に逢って、何年も経った同級生や知人に対して「変わらないなぁ」と思う のが
「性格・人格」と呼ばれるものです。
■心理学ブーム(このサイトも心理学を扱っていますが…)の影響からか
「簡易テストでその人の全てが判る」と考えがちですが、性格・人格あるいは
「人格心理学」とは、「一個人の心の全体像を把握する
為の、一領域」である
に過ぎません。
■そして「性格とは比較的一貫したその人の行動傾向」と定義
されています。
しかし、性格は変わる事があまり無いのに比べ、個人を取り巻く「環境は常に
変化している」のです。
変わらないものと変わるものの狭間で
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■さて、人の性格とはまず「変わらない」ものであるのに環境というのは
「変わるもの」であるから、絶え間なく行動の変化をしなくてはなりません。
■環境に対して、一定の均衡が保たれている状態を「適応」といいます。
逆に、環境と、齟齬をきたす(噛み合わない)状態を「不適応」と
いいます。
不適応の状態とは、よく言えば「長いものにも巻かれない」のですが友達
とも、仲間意識を育む事が出来ません。
■不適応が続くと、日常生活ひいては心身に支障をきたします。つまり
それが「心の病」なのですが「環境と合わない」事で引き起こされる
為に
「誰しも罹る可能性があるが
誰しも回復する事が出来る」ものと言えます。
そして、不適応の状態に対して、適応の状態になる様に支援する心理学が
「臨床心理学」です。
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まとめ「クライエントと何故、呼ぶか」
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臨床心理学では、来談者を患者とは呼ばずに「クライエント」(これはカメラを
キャメラと呼ぶ様に気取った発音に見えますが、こちらが一般的)と呼びます。
これは弁護士に対する「依頼人」の英語訳で、何故そう呼ぶのか。
これは「不適応で困っているから相談に来る」のであって、
「必ず回復する
ものである」という考えに基づいています。
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